あなたは大丈夫?性病の感染リスクを高める危険なセックス

カップルにとってセックスは、二人の愛を確認するうえでかけがえのない素晴らしい行為ですが、常に"性病"に感染するリスクがあることを忘れてはいけません。ここでは感染のリスクを高めるセックスについて触れてみたいと思います。

カップルのマナー

まず生理中のセックスについてです。これには以前から賛否両論があり、妊娠についての配慮がほとんど必要ないということで、現在でも通常と同じようにセックスをしているカップルはかなりいると考えられています。

しかし、外見からはわからないものの、生理中の女性の骨盤内はうっ血(血が溜まった状態)しており、膣や外陰部も充血しています。

また、普段よりも皮膚や粘膜が柔らかくなっているため、セックス中のわずかな刺激で傷ができて、そこから性病に感染するリスクがあります。

また、生理中は体の免疫が低下して、細菌やウイルスに対する防御機能が弱まっている時期ですので、セックスは避けて安静にしていたほうがよいでしょう。

近年はオーラルセックスを行うカップルが増加しており、女性誌のアンケートなどを見ると7割を超える人が、「オーラルセックスの経験がある」と回答しています。

口による類似性行為、いわゆるオーラルセックスの問題は、男性の性器があたる部分、すなわち喉の粘膜が非常に薄くて傷つきやすいため、そこから菌やウイルスが侵入してしまうことです。

男性の性器自体も粘膜はあまり強くないので、カップルのどちらか一方が性病に感染している場合、パートナーに性病を移してしまう可能性が、通常のセックスよりもはるかに高くなってしまうのです。近年、クラミジア淋菌が喉に感染する女性が増えているのは、このオーラルセックス(主にフェラチオ)が原因です。

「フェラチオ」のほか、口や舌を使って女性の性器を愛撫する「クンニリングス」や、口や舌で肛門を舐める「リミング」も有名ですが、クンニリングスやリミングをされた女性が性病になることはあまりありません。

逆に、女性がクラミジアや淋菌に感染している場合、クンニリングスをした男性の口の粘膜の傷口から病気を移してしまう可能性があります。リミングの場合では、便の中に存在する赤痢アメーバが、肛門を舐めた男性の口へ入ってしまい、激しい下痢や血便、下腹部痛を引き起こす可能性があります。

オーラルセックスほど日常的に行われていませんが、肛門に挿入するアナルセックスは、上記のクラミジア、淋菌をはじめ、HIV(エイズ)梅毒B型肝炎尖圭コンジロームなどあらゆる性病に感染するリスクがある大変危険な行為です。なかでも感染率が高いのが、HIV、梅毒、B型肝炎の3つです。

感染症を防ぐために

セックスによる性病の感染を防ぐ一番簡単な方法は、コンドームを使用することです。しかし、コンドームを使いさえすれば感染を防げるかというと、それだけでは十分でなく、抑えるべきポイントがあります。

多くの男性は、勃起が始まる段階でコンドームを着用するのではなく、絶頂期を迎える段階になって初めて、コンドームに手を伸ばします。これはNGです。

男性の性器からは射精前にカウパー液(俗にいう"ガマン汁"ですね)が出ており、そこにわずかながら精液が含まれているのです。性病を発症させる細菌やウイルスは精液の中に存在しているので、勃起と同時にコンドームを着用しないと、性病に感染する可能性があります。

コンドームを使用しても、使うタイミングが少し遅れるだけでリスクが高まるくらいですから、コンドームを最初から使わないで女性のお腹や胸などに射精する「膣外射精」はさらに危険ということになります。

膣外射精は、避妊の面からもあまり意味がありません。日本が他の先進国に比べて主婦の中絶数が多いのは、AVなどの影響で膣外射精を普通のセックスと勘違いしているカップルが多いためだと考えられます。

なお、射精後も「もう少し、このままでいい?」と挿入した状態で抱き合い、セックスの余韻に浸る場面も少なくないと思いますが、性病の予防という観点から見ると、射精後はコンドームの隙間から精液が漏れ出るのを防ぐために、なるべく早くコンドームを処理するのが理想です。