クラミジアは自覚症状がなく、放置すると不妊の原因に

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数ある性病のなかで、特に若い人たちの間で増え続けているのがクラミジアです。女性の感染者が増加しており、15~20歳代では女性が男性の約2倍となっています。特徴として、女性が感染した場合には、ほとんど自覚症状がないことが挙げられます。

喉に感染する女性が急増

感染の初期は子宮の入り口に炎症(子宮頸管炎)が起きますが、この段階では女性の80%前後は無症状とされています。仮に症状があったとしても、少しおりものが増えたり、不正出血がある程度ですので、感染を気づかない人の方が多いくらいです。

しかし、そのまま放置していると子宮内膜炎や卵管炎などを引き起こし、流産や早産をはじめ、卵管が詰まって不妊症になったり、卵管が狭くなって子宮外妊娠のリスクが高まってしまいます。

初期の子宮頸管は抗生物質による治療で比較的簡単に治りますが、膣の奥まで炎症が広がっていると、卵巣の周囲に膜ができて激しい排卵痛が起きたり、重篤の場合には子宮や卵巣を包む腹膜に炎症(腹膜炎)を起こして下腹部痛、発熱などの症状が出る場合もあります。

腹膜炎まで進展してしまうと、腹腔内が炎症による膿で一杯になったり、組織同士が癒着を起こしてしまっており、入院による治療が必要なうえ、治療を終えても残念ながら自然妊娠は困難になることも少なくありません。

また感染したまま出産すると、産道で赤ちゃんに感染し、生まれてきた赤ちゃんが肺炎や結膜炎を起こす危険性があります。そのため、妊娠中は一般的にクラミジアの検査を行って、それらを事前に予防します。

この病気はクラミジア・トラコマティスという微生物が原因で起きますが、妊婦健診のクラミジア検査では、自覚症状のない妊婦さんでもその3~5%に子宮頚管のクラミジア感染が確認されています。

喉の痛みは性病の症状の可能性

通常のセックスだけではなく、フェラチオやクンニリングスなどのオーラルセックスで喉の粘膜に感染して、咽頭炎や扁桃炎を起こすこともありますし、手で性器に触れただけで感染する場合もあります。

クラミジアに感染している人は、そうでない人に比べてエイズに感染する率が3~4倍になるというデータがありますので、たかが性病と侮ってはいけません。また淋病とダブルで感染していることが多く、淋菌性尿道炎の人は、20~30%の割合でクラミジアも合併していると言われています。

ダブル感染を起こしていると、クラミジアの治療薬だけを飲んでいても、淋病の症状はいつまでも続くことになります。検査の際には、他の性病と感染が重なっていないかを調べてもらうことも大切です。

クラミジアは、1回のコンドームなしのセックスで約30%が感染し、2~3回続けてのセックスとなるとその確率は倍以上になるとされています。感染者の菌を含む膿の量が多かったり、性器に傷がある場合には、リスクはさらに高まります。

しかし、尖形コンジローマや性器ヘルペスなどの性感染症とは異なり、コンドームを適正に使用すれば、感染を避けることができます。セックスの際には粘膜接触の最初から最後まで、しっかりとコンドームをつけることが大切です。

幸い、この病気には抗生物質(クラリス、クラビット、ジスロマックなど)がよく効きますので、早期に発見して治療を行えば心配することはありません。

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