知らないと迷う?性病が疑われた場合の診療科の選び方

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排尿時の痛み、膿などの分泌物が出る、おりものの異常などが現れて、「ひょっとして性病ではないか?」と疑うことがあっても、「医療機関の何科を受診すればいいの?」と迷ってしまう人は少なくありません。

大学病院よりもクリニックへ

性病の患者さんは女性なら婦人科男性なら泌尿器科で検査と治療を受けます。また、尖形コンジロームや性器ヘルペスのようにブツブツ等の皮膚の症状が中心の場合は、皮膚科を受診するのが、一般的です。

しかし婦人科、泌尿器科、皮膚科の専門医であっても、性感染症を不得意としている医師は少なくありません。

これは大学の医学部では性病について学ぶ機会がほとんどなく、講義でも、婦人科や泌尿器科で性器の感染症として少し勉強するだけだからです。そのため、性病に関心のある医師だけが独学で学び、関心のない医師は、まったく学ぶことはないのです。

性感染症 性病科 泌尿器科 皮膚科 内科 咽頭科(*1) 婦人科(*2)
クラミジア
淋病
性器ヘルペス
尖形コンジローム
梅毒
HIV/エイズ

*1…口や喉に感染した場合 *2…女性のみ

現在、性病に専門的に取り組んでいる医師は、泌尿器科や婦人科などの臨床に次から次へとやってくる患者を診ていくなかでスキルを磨いてきた実践派です。残念ながら、そういった医師の数は少ないので、性感染症で婦人科、泌尿器科、皮膚科を受診する際には医療機関のサイトや病院の口コミサイト等を参考にして、自身の症状を診てくれる(=性病を勉強している)かどうかを判断するようにしましょう。

また、日本性感染症学会という学会もあり、認定医制度を設けています。サイトには学会認定医の名簿が地域別に掲載されているので、GoogleやYahooなどの検索エンジンにお住まいの地域の医師の名前を入力して、どこで勤務しているのかを確認して、その医療機関を受診するのもよいでしょう。

医療機関を受診する際には大学病院よりも、経験を積んだ開業の泌尿器科医や産婦人科医を選んだほうがベターな場合が多いです。一般的に大学病院では、高度な医療を受けられますが、こと性病に関しては、先述の通り、大学での教育がほとんど行われていないので、患者さんが満足できるような治療はあまり期待できないのです。そもそも性病で大学病院を受診する患者さんが多くないので、医師が治療経験を積む機会がないのです。

性病の治療には、健康保険が適用されないと勘違いしている人が多いようですが、それは大昔の話であって、現在は、ほとんどの健康保険でカバーできるようになっています。保険証があれば、必要な検査と治療を3割の自己負担で受けることができます。

ただし、健康保険取扱いの指定を受けていない医療機関を受診したり、健康保険の認めている限界以上の検査や投薬が必要な場合などは、自己負担が必要になる場合もあります。

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